Last-modified: 2009/05/13 23:38:10
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2009/05/03 博多東方祭

  会場:博多天神・都久志会館4階 快楽園梅香 2009/03/25 23:16:13
  ├花-11 快楽園梅香 2009/04/17 23:21:58
  └アフターレポート。 快楽園梅香 2009/05/13 23:38:10
快楽園梅香 2009/05/13 23:38:10 [情報追加] [ノートメニュー]
アフターレポート。
 今回は旅行記に当たる部分は省いて、イベントレポのみに絞ります。そうでないと書き終わらないし、投稿サイズを超えてしまう……ま、思いついたときに断片的に日記にあげていくかもしれませんが。
 イベント前日、5月2日昼に博多入りして、チェックイン時間前のホテルに荷物を預かってもらい、観光の前に会場の下見に出発。タクシーの運ちゃんに「都久志会館」と言うとすぐわかってもらえたので、余裕で到着。街中の小奇麗な建物でした。しかし……狭くないか? この段階で既に1000部刷ったカタログが完売した、ことは知っていたので、なんだか不安に。
 調べてみたら、博多東方祭でサークル配置に使えるスペースは、合計およそ300m2。しかも音・グッズ系サークルを小さい会議室に分けての配置です。地元のオールジャンルイベント等が定期的に開催されている会場なので、列誘導等のノウハウの蓄積はあるのでしょうが。
 ちなみにこの広さを、東京近隣の同人誌即売会に使う会場と比較すると、浅草橋の文具共和会館がだいたい同じくらいの大きさ、と言えば伝わるでしょうか。参考までに大田区産業プラザPioの小展示ホールが約400m2、川崎市産業振興会館の4Fホールが約350m2です。
 宅配便受け取りのため、今もスタッフが待機している(時間的にはちょっと早いけど)はずの会場に向かって「ガンバレ」と小さく声をかける。我々の他にも「ここ?」「だと思う?」「小せぇ」とか話し合ってる一団がいたので、おそらく明日の参加者でしょう。サークルか一般かわからないけど、君らもがんばれ!
 夜、荒川のツテでPINSIZE Inc.の方々と呑むことに。酒の席で博多東方祭のことを話すと「都久志会館に1000人は絶対に無理。入替え確定」とのこと。現地の人が言うならそうなんだろうな……とここで入替えの覚悟完了。しかしおよそ12時間後、私の覚悟は甘すぎた、と思い知らされることになるのでした。「あの会場クーラーないよ?」とも聞いたような……。

 明けて5月3日朝。タクシーで会場に着いたのは9時半頃。前日の運ちゃんに「どんたく当日だと朝から交通規制で、近づけないかもなー」と脅かされていたので、無事着いてホッと一息。この段階で会場の脇に、海方面に向かってたいへんな列を目撃した、ような気もしたのだけど、一瞬だったので……ひょっとしてどんたく祭絡みの行列かもしれないし、ねぇ?
 一歩入れば会場は既に熱気に包まれ……というのは比喩的表現でなくホントに暑い。開場まで1時間近くあるってのに、汗がだくだく出まくる。そりゃあ240m2に80サークルと160前後の人が入っているんだから、その発する熱気たるや物理的にシャレになりません。天井も低い、というか普通の会議室の高さだし。堪りかねたのか主催側から「窓を全開にしたうえで、ブラインドを降ろす」という案が提示されて、即実行。元々の気温が高くないこともあって、すぐに快適な室温に。助かった。
 入場早々、主催からのアナウンス。「入替えを行います」ですよねー。「5回か、6回になるか、現時点ではわかりません」なん……だと……!?「すみませんが既に一般列1200人並んでいるので……」マジか。この数はその後、1200人から1500人になり、最終的には1700人になりました。地方のオンリーの規模ではない。まったく、ない。相当混雑したと思った仙台の「東方杜郷想」を遥かに凌駕する、人数にして倍以上(らしい)。だいいち杜郷想の会場は472m2。半分の面積の会場に、倍の数の人が……これは、大変なことになるな……額を汗が伝ったのは、暑さのせいばかりではなかった。
 ちなみにアナウンスの「えー、待機列の最後尾が、海に達してしまいました」との報告に、マジ!? 信じられん! のどよめきが上がる。しかしここらの地理に暗い我々には、それがどれだけ凄いことなのか、今イチ伝わらず。

 午前10時30分、予定通り一般入場開始。予定では10時30分開場→15時30分即売会終了、でした。当初このタイムスケジュールを見たときは「100サークル程度のイベントで、5時間も必要ないだろ。終盤絶対ダラけるぞ」と思っていたのですが、そんなことはなかったぜ! むしろ足りない。そんなわけで1時間延長で、16時30分までの6時間開催となったのでした。
 入替えのシステムは以下の通り“毎時30分に、350人ずつ入場。45分後に退場、15分間のインターバルをはさんでまた350人入場”というもの。45分間、というのは100サークルを見て回るにはギリギリの時間と思われる。しかもうち20サークルは別室なわけで……しかし会場外で待機する列のことを考えれば、これ以上の長さは無理。しぜん、皆せかせかとお目当てを見て回ることに。
 さて概況のことばかり書いていてもしかたないので、そろそろ自分のサークルの話に集中しますね。このゆっくり見て回れない体制では、地元知名度皆無の東ガル会は不利か……今回、目玉になる新刊もないし……と思ったのは第1回入場の序盤まで。よく売れました。というか、売れすぎでした。発行から1週間しか経ってない最新刊『モモトセニ』は、それなりに出るだろうと踏んで多めにもってきましたが、それ以外の本がこんなにも出るとは、正直、予想外すぎました。
 仙台の「東方杜郷想」での新刊コピー誌がサッパリで、既刊がそれなりに出た、という経験を元に、仙台で売れた数のの5割増しくらいで既刊を持ち込んだんですが、『地球のプレゼント』『地底のプレゼント』は2回目の入替えで完売。ペーパーも同じくらいでなくなりました。このままではいけない、と残った『ヤマキス』『モモトセニ』は、入替え3回目以降は各回に同じ数だけ出すことにして、なんとか最後までもたせようとしましたが、結果各回に並べられる数が少なくなってしまいました。入場後すぐにウチに来てくれた方の手には渡ったと思うのですが……。
 正直『ヤマキス』以外は、倍の数持ち込んでも売り切れたかも、という勢いで、自分の見込みの甘さに切歯扼腕の想いです。滅多にない頒布機会損失の愚を犯してしまったわけでもあるし、それ以上に来てくださった方に「すみません、売り切れました」と言わなければならないのがツラい。本当に、ここまで数を見誤ったのは久しぶりのことです。イベントに対する嗅覚が鈍っていたのもあるし、遠隔地だから高くつく宅配便代を抑えたい、という気持ちが働いていたのも否定できない……とにかく私の失敗です。今回一番の反省点です。申し訳ありません。

 10時半、11時半、12時半、13時半、14時半、と繰り返された入替えですが、5回目の入替えが終わった少しあと、15時前くらいには「入替え終了、以降入場フリーです」のアナウンスがあって、ホッとひと息。その頃には上記のようなわけで、本もほとんど売り切ってしまっていました。
 当日会場入りする前は、「腹が減ったら各自会場外に出て買い食い。屋台も出てるようだし」という心積もりだったものの、当然のことながらそんな余裕はなし。ホテルの朝食(さすが博多。無料朝食でも明太子が付く!)以来何も食べていないので、ヘトヘトに消耗していました。
 それと近所にメロンブックス・とらのあな・まんだらけがあることを確認していたので、あわよくばイベント中に抜け出して見に行こうか……とも企んでいましたが、携帯端末でインターネットを見ていた荒川から「大混雑だそうです」と聞いたのでこれも断念。祭だから普段より混むのは当然としても、間違いなくこのイベントの影響でしょうね。
 イベントは1時間延長で16時30分までとはいうものの、売る本がなくなってしまったので、本来のイベント終了時間である15時30分には撤収開始。看板娘であるキスメのボードを、関東まで持って帰るのはしんどかったので、主催者のチャンコ増田氏に預けて帰りました。賞品にします、とか言ってましたが……うまくキスメ好きの人の手に渡ったのならいいのですが。
 まだまだ熱気に包まれていた会場を後に、我々はどんたく見物に行くのでした。

 まとめ。とにかく盛況なイベントでした。無駄に同人歴だけは長い私ですが、5回もの入替えを行うイベントって、ちょっと思い浮かびません。そして長い同人経験も役立たないほど、持ち込み部数を見誤りました。ここは反省しても反省し切れません。この直後の「紅月の宴」(日記に一般参加レポートを載せました)も含めて、東方イベントは読めないことが多い……。
  次回は、場所を北九州市小倉に移して「大H州東方祭」として継続するそうです。日程的にウチは参加できませんが、興味を持たれた方は足を運んでみては。
 http://www11.atpages.jp/daikyusyutohosai/
 余談ですが「今回、もっとも“東方”からサークル参加したのは東ガル会かも?」と思っていたのですが、主催の増田氏によると「ぎやまん亭」さんが1番だそうです。ウチが2番で、3番目は「D.D.D」だそう。つまり「本のサークルとしては最東方」という認識でよろしいか。

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